小夜里

高齢猫まあちゃんの日記

チョコ捕獲~3回目の挑戦~①

捕獲日はいつも雨。

2回目の茶々を捕獲してから2ヶ月が過ぎた。

もう、あんな猫に恐怖を与えてしまうような事は2度としないと決めていた。

 

うちに餌を茶々がやっと食べに戻って来た。

なので、今はロンと茶々が食べに来て餌やりをすれば良いと思っていた。

 

平穏に食べに来ていたはずなのに、いつの間にかロンが階段を上がり餌を貰っていることを嗅ぎ付けた猫がいる。

チョコだ!!!

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チョコ

 

以前も書いたが、チョコはロンの食事を妨害している。

かなり若いオス猫なので、他の猫を追いかけて喧嘩にもなりかねない。

 

しかし、今回はオスだしどうしようかと迷った。

メスで妊娠してしまうと、お腹にいる子猫も産まれる前におろしてしまう。

そんな悲劇は私には耐えられない。

なので、メスなら直ぐ避妊手術をするようにと思っていた。

 

だが、今回はオスだ。

どうしようか迷った。

3月は猫の出産ラッシュと聞いている。

なので、オスとは言えやはり安心して餌をあげるなら捕獲してちゃんと去勢しなければダメだと思った。

しかし、また捕獲するのは、、、。

と迷いに迷い決断した。

 

毎回の事だが「今回を最後にしよう。」と念じ病院に手術の予約を入れ区役所にチラシ作成をお願いした。

 

後日区役所に行き、前回と同様に捕獲器を借りに行き出来上がったチラシを80枚受け取り帰宅した。

 

今回のチラシの写真は網戸越しに映したが、チョコは柄がはっきりしていたので大丈夫との事だった。

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今回のチラシ①

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今回のチラシ②

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今回のチラシ裏

前回チラシを作成してもらい配り終えたあとに、困った事が判明した。

 

町内の回覧板に私の連絡先が載っていると知り合いから連絡があった。

 

さすがに個人情報なので今回はチラシに載せないで欲しいと区役所にお願いしたが、チラシには捕獲者の連絡先を載せる決まりになってると断られてしまった。

 

今まで一度もかかって来たことが無かったので、まあいいかと諦めるしかなかった。

 

チラシを少しでも早く配り終えたかった私は

今回、はんぶんに折ってポストに配布することにした。

いろんなポストがあり、ヒラヒラしていると配りにくい事が3回目にしてわかり、

前もって折ってから配布することにしたのだ。

 

80件全て配るのだが、坂の多い町なので毎回ちょっと大変だったが、猫の為と思うと一気に配り終えた。

 

たぶん、散らしを見る人の中にチョコに餌をあげている人も居るはずだ。

捕獲はゴールデンウイーク明けとなる。

 

家のベランダに捕獲器を置き中にペットシーツを敷いて、下部にもペットシーツを巻いた。

 

一度目のまあちゃん捕獲時は、ペットシーツを巻いてしまうとなかなか入らなかったので、今回巻いて入らなければ早めに外してしまおうと思っていた。

 

チョコは朝だけで無く、何回も時間に関係無く来る事もある。

なので、急いで作業して捕獲器を安定する場所に置いた。

夕方になりチョコが来た。

窓に顔をつけて私を呼んでいる。

 

「はい来ましたよ。ご飯お願いします」という感じだった。

 

他の猫達は鳴いて来たことを知らせるが、チョコの鳴き声は聞いたことが無かった。

なので、気がつかないと帰ってしまうので窓を常に確認していた。

 

窓を開け網戸にしていると、マルが来たことを教えてくれるので助かる事もあった。

なので、猫を捕獲するのだがマルと一緒に頑張っていた。

 

捕獲器を置いてしばらく経った頃、扉に紐を取り付けた。

チョコは疑い無く入って食べるようにはなっていたが、後ろに素早く下がってしまうことが多いので、万が一の場合も考えて今回も紐対応に決めた。

 

捕獲器に異常に反応するのでチョコが紐を取り付けた時に警戒しないか不安だった。

案の定、心配していた事となった。

 

風がとにかく強い日が続き、音がカサカサなってしまい

他の猫達も帰ってしまう日もあった。

 

「あ~今回は難しいかな」と気になってはいたが何とか慣れさせる為に

いつもより美味しい餌を仕込んでいた。

 

すると、捕獲予定3日前頃から何事も無かったように、すんなりチョコは入って食べていた。

 

あとは、捕獲当日を待つだけだったが緊張は毎回変わらないので

イメージトレーニングを何度もしていた。

 

そして捕獲当日。

今回は、チョコが何番目の何時に来るかわからない。

ロンが一緒に来てしまうと目の前で捕獲となり、ロンが来なくなり餌場に困ることになることだけは避けたかった。

 

なので、2時に起床し準備を始めた。

 

しかし困った事態となった。

今日、休みで前日から飲んでいた主人が、酔っぱらって起きていた。

最悪だ!

マルと踊っている。

「マル!マル!マル!」と大声で叫んでいる。

そうとなると、外にいる猫達は待っているはずだ。

 

餌の準備、捕獲器にかけるタオルケット、軍手、紐を切るためのハサミ、窓を猫に気がつかれないように開ける。以上の事をしなければ開始出来ない。

それなのに、まだ騒いでいる。

「もう!いい加減にして!」と怒るとマルも主人もションボリと静かになった。

 

私は、急いで準備にかかり心の中で

「どうか、一緒に来ていませんように」と祈りながら玄関を開けた。

すると、そう期待通りには行かない。

 

あ~2匹揃って来ていた。

 

「早く餌お願いします!」と言わんばかりの顔だ。

「あ~部屋で騒いでいたからだ~」と落ち込んだ。

しかし、落ち込んでいる場合じゃ無い。

何とか捕獲する方向に気持ちを切り替えて考えた。

 

チョコは完全に帰してしまうと、いつ来るかわからない。

なので、ロンを今回は帰す事にした。

 

チョコの後ろに居るロンが先に階段の下に降りれば直ぐには上がって来ない。

チョコは中断まで降りた時は直ぐ上がって来ることがあるので、それに望みを託すしかなかった。

 

私は玄関からわざとこばしりに走り、2匹を追いかけた。

慌てた2匹は思った通りに動いてくれた。

ホッと安心して部屋に戻ると野次馬がまだ起きていた。

「成功?成功?」と叫んでいる。

 

「まだ始まってないよ!いい加減静かにしててよ!」と

怒鳴り、餌を持ち玄関に向かった。

 

夜中の2時に大騒ぎ。何やってんだろうな。とも思ったがやるしか無かった。