猫好きじゃない人への思い込み。
私は後日また一匹の猫の捕獲を予定しているが、それはまた後で書こうと思う。
今回で3回目の捕獲となるが、最近は近所の猫話が耳に入って来るようになった。
マルの散歩をしていると、知り合いになった近所の方がこう言ってきた。
「こないだの猫の捕獲は成功したの?」
「はい。でも既に避妊手術してあったので、耳にカット印をしてもらって戻しました。」
「そうなのか。」
と言い帰って言った。
何を聞きたかったのは明らかである。
本当に捕まえられるのかが気になっていたようだ。
この人は以前から自宅前に置き餌をされて、片付けないまま放置したまま帰ってしまう人がいて、代わりに毎回掃除をしているらしい。
なので、餌やりの人に「そんなに猫に餌をあげたいなら自分家でやれ!」と何度も怒鳴っていたらしい。
私はこの人は猫が本当に嫌いなのだなと思っていた。
しかし、真逆だった。
猫は大好きのようで、いつも「マルちゃん、マルちゃん」
と言って、会うと必ずナゼていた。
「大人しいね~」といつも嬉しそうに見えた。
「そうそう!この間知り合いが40万円の猫を買ったと言っていたよ。
「え!どんな猫ですか?」
「種類はわからないけど誘拐されたら大変だよ。ははは。」
と笑っていた。
すると、おじさんはマルを見ながらこう言った。
「この子は幾らしたんだい?」
おかしな質問だったが、私は何故かこう答えた。
「無料です。譲渡してもらったので」
と答えたが、とっさに言い直した。
「無料なんて言い方はおかしいですが、、、。」
そもそも、生き物に値段をつけるのがおかしい。
ペットショップで、なかなか売れないとどんどん価格が下がっていく。
何なのだろう。一度人に置き換えてみたらどうか?
あっという間に価格なんて物が馬鹿馬鹿しく思えてくるだろう。
私はおじさんにこう言った。
「いろんな事情で飼えなくなって、新しい飼い主を探していてマルを引き取りました。
こんなに良い子に出逢えるんですよ」と話をした。
おじさんは、「そうなのか」と頷いていた。
一瞬、売って欲しいとでも言われるんじゃ無いかとハラハラした。
「売るはずは絶対無いのにね」とマルに言った。
マルは町の癒し係にいつの間にかなっていたから、しかたないのかな?
親バカです。(笑)
話がそれましたが、区役所の生活衛生課の人がこんな事を言っていた。
「ねこの被害のクレームを言う人は猫を飼っていた人か、猫好きの人が多い。
なぜなら、関わりがあった人の方が気になって見てしまう。」と話していた。
私の知り合いにも猫が大嫌いで来るとシッシッと追い払う人がいる。
しかし昔、猫を飼っていたのだ。
なので、区役所の言うことも一理あるんだなと思った。
捕獲を始める前にチラシを配る。
飼い主がいないかを確認するためと、当日餌をあげられてしまうと捕獲器に入らなくなってしまうので、1日あげないようにとお願いするためだ。
そうするとチラシを見た町内の人たちが、首輪を着けてくれたり捕獲当日餌をあげないようにしてくれたり、協力してくれる。
区役所の衛生課にも問い合わせがあり、
「もし、うちの子が捕獲されたらどうなるのか?」とかかって来るらしい。
私は必ず捕獲する子の写真を載せているので、
「もし入ってしまっても、写真の子以外は逃がします。」
と伝えるらしい。
しかし、捕獲日を過ぎるとちょっと状況は変わった。
捕獲日までは外飼いしている猫ちゃんに首輪を着けてくれていたが、
その日が過ぎると首輪は外されていた。
その後日、うちに外飼いしている猫の飼い主が来たらしい。
「捕獲は今後予定はある?もし、有るならまた首輪を着けないといけないから」と聞いて来たらしい。
予定はなかったが、それを聞き困った。
せっかく首輪を猫が着けてくれたのなら着けたままにしてあげて欲しかった。
その家猫ちゃんのお宅は猫の本来の飼い方をしている。
避妊手術はせず、外に自由に行かせて妊娠した時には産ませて里親を探して譲渡している。
昔からそうしているようだ。
ほんとなら、その飼い方が理想かも知れない。
ただ、ふん被害の報告もある。
その事に対しては良い事を言わない近所の方もいるのは確かだ。
昔は誰もそんなに文句を言う人はいなかったが、今はかなりいる。
それで、猫たちが辛い思いをするのは我慢できない。
飼い猫のふん被害は飼い主が謝れば済む話である。
実際にはトラブルになることも有るので直接本人には注意はしに行かない。
ご近所付き合いは本当に大変だ。
ただ、一番心配なのは、外飼いで首輪も着けずにマイクロチップもしていない。
もちろん耳印のある地域猫ちゃんでも無い子が、自分以外の縄張りで通報されてしまって保健所に連れて行かれてしまったらどうするのだろう。
「そのうち帰って来るわよ」と思うのだろうか?
今は保護団体が引き取りしてくれる可能性もあるかもしれない。
でも、全てが引き取られるとは限らない。
飼い主を探す手だても無く殺処分されてしまっても良いのだろうか。
そして、後悔して泣く。
全くおかしな話だ!ありえない!
何事も先を考えて飼うことも大切な飼い主の義務だと私は思う。
なので、今度来たときには「近所皆さんがお宅の猫ちゃんを知っている訳ではないので首輪くらいは着けてあげた方がいい」と伝えようと思う。
猫の中には首輪を嫌がる子もいる。
ならば、マイクロチップをしたりして飼い主としての優しさを尽くして欲しいと願うばかりだ。
捕獲をはじめてから、近所に猫が減ったと言う噂がかなり流れていると話す人もいる。
なので、「減るわけ無いじゃない、私が2匹捕獲したくらいで」と思った。
捕獲をしても、直ぐ餌を食べに戻ってくる。
そう思っていたが、、、。
そんなはずはない。
あんな恐怖にあって同じ場所で安心して餌を食べられるはずは無い。
猫好きの私にはちょっと寂しい事だった。
なので、減ったのでは無く他の餌場に行っただけだ。
私は捕獲した猫はTNRM活動のMの地域での世話まで行いたいと思い、トイレも作り用意はしたが来なければ意味がない。
だが、こればかりは待つしかない。
他で餌をもらって元気でいてくれてると良いが、、、。
結果、以前捕獲した茶々は2ヶ月経った現在警戒しながらも餌を食べにくるようになった。
今回捕獲予定の子は子猫に近い子なので、ちゃんと戻って来てくれるといいのだけど、どうなるか、、、。