捕獲準備始めるが、、、。
想像と現実
まあちゃんが早朝来はじめて、ナゼられる程になり捕獲をしようと決心した。
以前参加していた猫セミナーで、捕獲器は区役所で貸し出ししていることを聞いていたので、捕獲器の準備は大丈夫。
捕獲器で捕獲したら、病院で去勢手術をしてうちで今後飼うために、ケージや猫ベット、トイレ、猫砂、フード容器などを準備した。
野良猫を飼い猫にするなど、思ってもいなかったので予想も何もわからなかった。
早速、区役所の生活衛生かに行き捕獲器を借りにいった。
が、ここからは私の簡単に考えていた捕獲とは全く違う道のりが続いていた。
エレベーターに乗り4階に向かい声を掛けると係りの方がやって来た。
今回捕獲をしたいので捕獲器を借りたいと申し出ると、こう言われた。
「捕獲をする前に、やって頂く事があります。
捕獲する猫に飼い主が居ないかを確認する為にチラシを近所に配って下さい。
チラシの作成は相談しながら作成します。」
と、言われた。
ただ、捕獲器を個人で借りて、保健所や警察に飼い主が居ないかを聞けばいいと思っていたので、正直驚いていた。
しかし、乗り掛かった船。まあちゃんの怪我の事もあうので、私の気持ちはそっちのけにして話を進める事にした。
チラシ作成にする際に、去勢手術の為の日時の予約。
まあちゃんの写真。
連絡先を載せるそうだ。
まあちゃんの写真は何枚か有り直ぐに用意が出来たが、病院はリストを渡されその中からなら助成金の5000円がでるそうだ。
しかし、どの病院にお願いするかが非常に悩んだ。
野良猫のまあちゃんが暴れて対応出来なかったらどうしようと思い、猫セミナーの方々に相談した。
しかし、野良猫扱いに慣れている獣医さんは少ないため、私の日程に会わせ火曜日に予約の電話をすることにした。
電話を掛けるとこう言われた。
「当日は、午前中に連れてくれば次の朝にお迎え、午後だと1日入院になります。」
早朝に捕獲するので午前中には連れていく事を伝え、もし捕獲出来なかった時の事を考えて次の週も予約を入れた。
予約が確定し、まあちゃんの写真と病院の日時を伝えチラシを作成してもらうこととなった。
捕獲器は初心者なので、自宅に持ってきて使い方を教えて頂ける事になった。
うちには、まあちゃん、桜耳の去勢済みのモモ、茶白の茶々の3匹が早朝に来ていた。
まあちゃんとモモは親友なのか姉妹なのか、いつも必ずうちで待ち合わせをして食べて帰って行った。
茶々は、まあちゃんがいつの間にか連れてくるようになるが、他でも餌場があるようで、時々顔を見せていた。
捕獲器を設置する前に、捕獲器に猫たちを慣れさせる必要がある。
1週間前から餌を置き扉を下ろさず見守るをしないとスムーズには入らないことを知り。
捕獲器を届けにきた区役所の方が、使い方と注意点、助成金の書類チラシ等々を丁寧に説明してくれた。
まあちゃんの他にも去勢していない猫がくること伝えると、その子も一緒に捕獲を出来たらと頼まれた。
初心者には難しい頼みなので、もし後日改めて出来たらと伝えると、
「今回捕獲する時に、今後捕獲予定の子には絶対に見せないで下さい。
2度とその子は入らなくなる可能性がありますから。」
と言われた。
そんな事言われても、当日どうなるか検討もつかず、とりあえず「はい」とだけ伝えた。
猫セミナーの方も心配して来てくださり。区役所の方が帰ったあと細かい説明をしていただいた。
「捕獲器の金具を餌を食べたら下ろす方法もあるけど、私は紐を下ろす方が捕獲出来る可能性あると思うよ」と話してくれた。
紐で捕獲?ちょっと想像出来なかったが、自動ではなく手動にすると言うことだった。
皆さんが帰ったあと、扉が降りないように入り口を紐で固定した。
その日の夕方、近所に50枚のチラシを配布することにした。
しかし、町内会に配る前に会長さんに挨拶を必ずするよう言われ、挨拶しに行くと、「うちもふん被害で困っているのよ。近所の方が置き餌をしているから。一匹でもっこうしてくれるなら有りがたい。ありがとう。」
と言われた。
正直ビックリである。
人の為にとは思っていなかったからである。
ただ純粋に、まあちゃんを助けたいから始めたもので、お礼を言われて驚いた。
次の日の早朝、まあちゃんたちがやって来た。捕獲器の一番奥に餌を置く。
しかし、なかなか入らない。
念のため2つの捕獲器を借りていたので、両方に餌を入れてみた。
すると、桜耳のモモが入り餌を食べてくれたおかげで、まあちゃんも入って食べてくれた。
3、4日経ち
だんだん猫達も気にしないようになり、次は部屋の中から紐を操作できるように考えた。
外の捕獲器から物干し竿の掛けるところに紐を通して、部屋の窓の隙間に通して固定しいた。
中から紐を切ればガシャント下りる仕組みにした。
テコの原理だ。
次の早朝にまあちゃんたちがやって来た。が、紐に警戒してなかなか入らず食べずに帰って行った。
あちゃ!まいった。
これではダメかと呆れていると。
何時間か経ち、また現れた。
今度はよっぽどお腹がすいていたのか、すんなり入った。
ひと安心である。
捕獲日までに紐を下ろす練習もしておいた方が良いよと言われていたので、何度かしたが、悪い事をするわけではないのに、やる度に気持ちは落ち込んでいた。
このまま猫達が、捕獲日まで気にせずに来てくれる事を祈るしかない。
捕獲するにあたり、猫セミナーの方エイズや感染症があると飼えないことを伝えると、
「エイズは簡単に感染するわけじゃないから大丈夫。
そういう風に思う人が多くて可哀想。だったら捕獲なんて簡単にしない方がいい。もし、そこで外に出したら虐待だよ。」
といわれてしまった。
しかし、心配は消えない。
なんて簡単な気持ちで捕獲して診てあげようと思ったのか反省しかない。
当日どんな結果になるか不安で一杯になった。
しかし投げ出す訳にもいかず、大丈夫と念じて気持ちを切り替えるしかなかった。