チョコとロンの決戦!
餌場の戦い。
今朝いつものように、朝3時にカーテンを開けた。
最近はチョコが来ている事が多い。
チョコが先に来てしまうと、ロンが食べられなくなってしまう。
チョコはオスでまだ子猫に近いくらい若い。
勢いもあり逃げ足も早い。
一方のロンは、ちょっと気弱くて人はもちろん猫が近くに来ただけでも逃げてしまう。
このままでは、まあちゃんがせっかく連れてきてくれた餌場が奪われてしまう。
この日も何故かまたロンとチョコがかち合ってしまった。
ロンはいつもチョコに餌場を譲ってしまい食べられず帰っていく。
もちろん時間をずらしてくれば新しい餌を用意してあげられるが、ロンは一度食べ損なうと夕方にしかこなかった。
他にも餌場は確保していたようだが、猫が多すぎて自分まで餌は残っていないのだろう。
そんなロンは今日はちょっとちょっと違った。
うちの餌場までは階段をあがり、ベランダまで来なくては行けない。
しかし、いちど上がってしまうと違う猫が来た時に逃げ場がない。
ここまできて窓の前にいると私が餌を出しに行く。
餌を食べているチョコを見たロンは、チョコと「シャー」合戦になった。
両者動かず威嚇している。
身体はロンが大きいが、勢いは断然チョコの方が上だった。
チョコは後ろに居るロンの近くに行き、階段の踊り場でにらみ合いをしていた。
「私は喧嘩しなくてもあげるから」と言いに外に出ようとしたとき、何とロンの後ろを後ずさりして行くチョコの姿があった。
ロンは、堂々とした様子で「はい、餌頂きますよ」と言う感じで、食べ始めた。
後ろにチョコ、そして窓から見ている私とマルの前でお腹一杯食べて帰ったのである。
もちろん、チョコは逃げ去っていった。
「ロン!凄いね!頑張ったね」と声を掛けた。
チョコは何度もここに来るので、きたらあげれば大丈夫なので、ロンが安心して食べられる事が出来て良かったと安心した。
生きるために一生懸命、餌場を探してやっと見つけたらライバルがくる。
毎日ハラハラしながら食べ物を探して歩かなければならない。
外猫は生きるために必死だ。
こんな世の中じゃなく、全ての猫が安心してお腹一杯食べられる国にはいつまでたっても実現できない。
ならば目の前にいる猫だけでも、お腹一杯にしてあげたい。
今、ちっぽけな私に出来る事だと思いたい、、、。
チョコとロン
これから、仲良くなれると良いな。