小夜里

高齢猫まあちゃんの日記

モモとの別れ。

命は突然、、、。

今回は、まあちゃんの大親友のキジトラのモモの話を書きたいと思います。

まあちゃんがうちに来て数日がたった頃、一緒にキジトラのモモが階段を上がって来た。

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大親友同士のモモとまあちゃん

モモは警戒心が強く、全く近づく事は無かった。

モモは桜耳の為、誰かが世話をしているだろうと思い、

「まあちゃん他のねこちゃんはダメよ」とまあちゃんだけにご飯を用意したが、

まあちゃんは、モモに先に食べさせて自分は見張り役をしていた。

モモはまあちゃんの3倍は大きい猫。十分どこかで食べていると思っていたが、

そのうち、昼も夜も来るようになった。

まあちゃんは相変わらず自分より先にモモが食べてしまって自分の分が無くなっても帰っていた。

どうみてもまあちゃんは、かなりの高齢である。

大きく見えたが痩せている。

このまま病気にでもなったらと思うとほってはおけなかった。

 

次の日から、容器を2個準備して離れたところにカリカリの餌を置いてみた。

まあちゃんもお腹がすいていたんだろう。

モモと一緒に食べ始めた。

モモは自分のが食べ終わるとまあちゃんのに手を出したが、猫パンチが飛んで来た。

 

次の日から、多目に器に入れ置いておくと少し残るくらいになった。

半年が過ぎた頃、今度は白茶の猫が来た。

また、まあちゃんが連れて来たのである。

 

マルの散歩の時に隠れているのをよく見ていたが、気が弱く目も病気のようでショボショボしていた。

でも、綺麗な色の猫だった。

名前は茶々と名付けた。

しかし、また猫がきてしまうのはまずい。

猫の溜まり場になる可能性もあるからだ。

 

私は茶々には「ダメよ、他でもらってね」と声をかけた。

まあちゃんは、「この子にもご飯あげて欲しいの」と言わんばかりに私を見つめていたが、器は変わらず2つ置くことにした。

すると、案の定モモの時と同じようにまあちゃんは自分の分を食べさせていた。

「あ~そうですか」

と呆れながらも器を3個に増やした。

これでは用意していた餌じゃ足らず、直ぐにホームセンターに行き購入した。

とにかく、モモと茶々は大食いだ!

私は次第にインターネットでまとめ買いをするようになっていた。

 

一年が経ち、3匹の猫達も何とか夏を越え寒い冬を迎えた。

まあちゃんは歯が痛いのか、カリカリが食べにくくなっていた。

私は缶詰に切り替えて与えることにした。

しかし、おきに召さないようなので色々種類を工夫して何とか食べさせた。

この頃、まあちゃんの捕獲を決行したのである。

その後、まちゃんが元気で窓越しにでもモモと会えるように願っていた矢先である。

 

うちのマルがビニールを食べ上手く吐き出したが気になり、病院に連れていくため階段を降り、玄関の門を閉めようと振り返ってみると、1回のデッキの下に何かが居るのを感じた。

 

近づくとモモである。

「なんで、モモこんな所で寝ているの?」と触っても反応がない。

「もしかして」と思い揺するが動かない。

上部は柔らかいが、下部は硬直が始まっていた。

「なんで!モモ」と叫び、マルを家に戻しモモのところに行き引き出した。

口は舌が出て、目は半開き、何故こんなに若い子が亡くなったのか意味がわからなかった。

 

モモは今日朝から一度も来なかった。

まあちゃんを捕獲してから階段の上に立ち、まあちゃんを呼んで待っていたこともあった。

寂しい思いをさせてしまわないように、うちに来たときはマルとも仲良しだったので網戸越しに会わせていた。

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まるとモモも仲良し

なのに、どうして今日は一度も来なかったのだろう。

昼間、マルと散歩の時はデッキの下にいなかった。

きっと、ここに頑張って行けばまあちゃんに見つけてもらえるだろうと思ったのかも知れない。

私は大親友を引き裂いてしまった。

悲しくてたまらなかった。

 

箱にタオルを敷きモモを入れた。

ほんとに大きい猫だった。

それと一緒に大好きだったカリカリを入れた。

「モモどうしたの?何で死んじゃったの?」と何度も言ってナゼた。

モモに触ったのは初めてだったが、まだ半分柔らかかった。

まあちゃんにもう会わせてあげられない思いが何度も込み上げてくる。

涙がその度に出て謝るしか出来なかった。

 

モモは桜耳。地域猫でお世話をしている方がいるはず。

私は、近所のねこをたくさん飼っているお宅に伺い、

「この猫は、お宅のねこちゃんじゃないですか?」

というと、

「この子なら駐車車にたまに来ていたから、たまにご飯をあげていたわよ。

うちのじゃないわね。」と言われた。

 

あ~私は後悔した。

モモもまあちゃんと同じ野良ちゃんだったのだと。

それなら何故桜耳なのに地域猫の世話をしてる人がいないのだろうと思った。

答えは何となくわかった。

たぶん、捕獲されて恐怖を覚えて今までの餌場には戻れなくなり、まあちゃんが守ってくれていたのだろうと。

それなのに私は、モモには世話をしてくれてる人がいると思い込んでいた。

情けない。

もっと美味しい物を沢山食べさせてあげれば良かったのにと後悔しながら泣いた。

 

 

モモをそのまま回収業者に引き渡してしまうのは避けたかった私は、セミナーの方から聞いたペット霊園にお願いした。

料金はかかるが、火葬した後そこのペット霊園に入れてもらえる事になるのでお願いした。

 

無料で引き取りに来た場合は、生ゴミと一緒に焼却されてしまうそうだ。

 

モモを霊園に渡し、まあちゃんに伝えることができなかった。

まあちゃんは、ちょっとの反応でキャットハウスから階段に出てしまうと、モモに「助けてー!ここにいるよ!」と必死に叫んでいるようだった。

 

マルはその日から散歩に出ると、今まで怖がりいかなかった道をモモを探しているかのように、臭いを嗅ぎなかなか家に帰らなくなった。

「マル、モモは死んじゃったんだよ。もう会えないけど、まあちゃんを大切にしてあげようね」と散歩の度に伝えた。

しかし、毎日何度も来ていた友人が突然来なくなる。マルは猫見知りだが初めて出来た友達だった。

キャットタワーからモモが来る日を毎日毎日待ち続けた。