小夜里

高齢猫まあちゃんの日記

まあちゃんとマル

優しいまあちゃん。

 

今朝のまあちゃんは元気に歩き回っていた。

 

ご飯を持って行くとちょこんと座って待っている。

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朝ごはんを待つ、まあちゃん。

急に灯りを点けたからか、目がショボショボしていた。

それが、また可愛い。

 

もちろん私が近くに寄るとハウスに入ってしまうが、餌を置くと直ぐ出てくる。

ちゃんと出て食べてくれるようになりホッとしていた。

 

最近はマルが、まあちゃんのトイレの臭いを嗅ぎに部屋に入ることが増えた。

 

相変わらずまあちゃんは一度ハウスに入るが、警戒している様子も無く暫くすると外に出て床の上にごろんとなっていた。

 

マルが目の前を歩いても最近は慣れてきたようで安心してお気に入りの爪研ぎで、爪を研いでいる。

 

まあちゃんの、出窓の近くには登りやすいようにとキャットタワーを置いている。

そのキャットタワーは、未だにまあちゃんが登っている姿は見たことがない。

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まあちゃんのキャットタワー

 

 このキャットタワーは、高齢猫でも上がりやすいように低い位置から上りやすいようになっている。

まあちゃんは、後ろ足が追い付かない歩行をしていたが階段の登り降りは上手に出来ていたので、このキャットタワーを置くことにした。

 

 だが、最近はマルが登って出窓にいる。

 

「あれ?マルがいないな~」と思い探してみるとまあちゃんの部屋に居ることが増えた。

 

マルはまあちゃんが保護される前に、この部屋がお気に入りで毎日出窓に上がり、外猫の通り道を見るのが日課だった。

でも、まあちゃんが来てからは部屋に入る事もなく我慢していたのかもしれない。

 

まあちゃんもマルが出窓に上がった事を確認すると、出てきて床にゴロンとなりマルを見守ってくれていた。

 

いつになったらマルとまあちゃんは仲良くなるだろうか?

と思っていたが、やはり猫の仲は猫に任せておけば大丈夫なのかなと思った。

 

だんだん気温も高くなり、窓を全開にすることも多くなった。

まあちゃんも風が心地よいようで、すやすや寝ていることが多かった。

少しでも安心して過ごしてくれることが、一番の願いである。

 

 

猫好きじゃない人への思い込み。

 

私は後日また一匹の猫の捕獲を予定しているが、それはまた後で書こうと思う。

 

今回で3回目の捕獲となるが、最近は近所の猫話が耳に入って来るようになった。

 

マルの散歩をしていると、知り合いになった近所の方がこう言ってきた。

 

「こないだの猫の捕獲は成功したの?」

「はい。でも既に避妊手術してあったので、耳にカット印をしてもらって戻しました。」

「そうなのか。」

と言い帰って言った。

 

何を聞きたかったのは明らかである。

本当に捕まえられるのかが気になっていたようだ。

 

この人は以前から自宅前に置き餌をされて、片付けないまま放置したまま帰ってしまう人がいて、代わりに毎回掃除をしているらしい。

 

なので、餌やりの人に「そんなに猫に餌をあげたいなら自分家でやれ!」と何度も怒鳴っていたらしい。

 

私はこの人は猫が本当に嫌いなのだなと思っていた。

 

しかし、真逆だった。

 

猫は大好きのようで、いつも「マルちゃん、マルちゃん」

と言って、会うと必ずナゼていた。

「大人しいね~」といつも嬉しそうに見えた。

「そうそう!この間知り合いが40万円の猫を買ったと言っていたよ。

「え!どんな猫ですか?」

「種類はわからないけど誘拐されたら大変だよ。ははは。」

と笑っていた。

すると、おじさんはマルを見ながらこう言った。

 

「この子は幾らしたんだい?」

おかしな質問だったが、私は何故かこう答えた。

「無料です。譲渡してもらったので」

と答えたが、とっさに言い直した。

「無料なんて言い方はおかしいですが、、、。」

 

そもそも、生き物に値段をつけるのがおかしい。

ペットショップで、なかなか売れないとどんどん価格が下がっていく。

何なのだろう。一度人に置き換えてみたらどうか?

あっという間に価格なんて物が馬鹿馬鹿しく思えてくるだろう。

 

私はおじさんにこう言った。

「いろんな事情で飼えなくなって、新しい飼い主を探していてマルを引き取りました。

こんなに良い子に出逢えるんですよ」と話をした。

おじさんは、「そうなのか」と頷いていた。

 

一瞬、売って欲しいとでも言われるんじゃ無いかとハラハラした。

「売るはずは絶対無いのにね」とマルに言った。

 

マルは町の癒し係にいつの間にかなっていたから、しかたないのかな?

親バカです。(笑)

 

話がそれましたが、区役所の生活衛生課の人がこんな事を言っていた。

 

「ねこの被害のクレームを言う人は猫を飼っていた人か、猫好きの人が多い。

なぜなら、関わりがあった人の方が気になって見てしまう。」と話していた。

私の知り合いにも猫が大嫌いで来るとシッシッと追い払う人がいる。

しかし昔、猫を飼っていたのだ。

なので、区役所の言うことも一理あるんだなと思った。

 

捕獲を始める前にチラシを配る。

飼い主がいないかを確認するためと、当日餌をあげられてしまうと捕獲器に入らなくなってしまうので、1日あげないようにとお願いするためだ。

 

そうするとチラシを見た町内の人たちが、首輪を着けてくれたり捕獲当日餌をあげないようにしてくれたり、協力してくれる。

 

区役所の衛生課にも問い合わせがあり、

「もし、うちの子が捕獲されたらどうなるのか?」とかかって来るらしい。

 

私は必ず捕獲する子の写真を載せているので、

「もし入ってしまっても、写真の子以外は逃がします。」

と伝えるらしい。

 

しかし、捕獲日を過ぎるとちょっと状況は変わった。

 

捕獲日までは外飼いしている猫ちゃんに首輪を着けてくれていたが、

その日が過ぎると首輪は外されていた。

 

その後日、うちに外飼いしている猫の飼い主が来たらしい。

 

「捕獲は今後予定はある?もし、有るならまた首輪を着けないといけないから」と聞いて来たらしい。

予定はなかったが、それを聞き困った。

せっかく首輪を猫が着けてくれたのなら着けたままにしてあげて欲しかった。

 

その家猫ちゃんのお宅は猫の本来の飼い方をしている。

 

避妊手術はせず、外に自由に行かせて妊娠した時には産ませて里親を探して譲渡している。

昔からそうしているようだ。

ほんとなら、その飼い方が理想かも知れない。

ただ、ふん被害の報告もある。

その事に対しては良い事を言わない近所の方もいるのは確かだ。

昔は誰もそんなに文句を言う人はいなかったが、今はかなりいる。

それで、猫たちが辛い思いをするのは我慢できない。

 

飼い猫のふん被害は飼い主が謝れば済む話である。

実際にはトラブルになることも有るので直接本人には注意はしに行かない。

ご近所付き合いは本当に大変だ。

 

ただ、一番心配なのは、外飼いで首輪も着けずにマイクロチップもしていない。

もちろん耳印のある地域猫ちゃんでも無い子が、自分以外の縄張りで通報されてしまって保健所に連れて行かれてしまったらどうするのだろう。

「そのうち帰って来るわよ」と思うのだろうか?

 

今は保護団体が引き取りしてくれる可能性もあるかもしれない。

でも、全てが引き取られるとは限らない。

飼い主を探す手だても無く殺処分されてしまっても良いのだろうか。

 

そして、後悔して泣く。

全くおかしな話だ!ありえない!

 

何事も先を考えて飼うことも大切な飼い主の義務だと私は思う。

 

なので、今度来たときには「近所皆さんがお宅の猫ちゃんを知っている訳ではないので首輪くらいは着けてあげた方がいい」と伝えようと思う。

 

猫の中には首輪を嫌がる子もいる。

ならば、マイクロチップをしたりして飼い主としての優しさを尽くして欲しいと願うばかりだ。

 

捕獲をはじめてから、近所に猫が減ったと言う噂がかなり流れていると話す人もいる。

なので、「減るわけ無いじゃない、私が2匹捕獲したくらいで」と思った。

 

捕獲をしても、直ぐ餌を食べに戻ってくる。

そう思っていたが、、、。

そんなはずはない。

 

あんな恐怖にあって同じ場所で安心して餌を食べられるはずは無い。

猫好きの私にはちょっと寂しい事だった。

なので、減ったのでは無く他の餌場に行っただけだ。

 

私は捕獲した猫はTNRM活動のMの地域での世話まで行いたいと思い、トイレも作り用意はしたが来なければ意味がない。

だが、こればかりは待つしかない。

他で餌をもらって元気でいてくれてると良いが、、、。

 

結果、以前捕獲した茶々は2ヶ月経った現在警戒しながらも餌を食べにくるようになった。

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まあちゃんの次に捕獲した茶々。



今回捕獲予定の子は子猫に近い子なので、ちゃんと戻って来てくれるといいのだけど、どうなるか、、、。

 

 

 

 

 

 

 

マルの里親になる①

譲渡までの道のり

今回は、一昨年にうちの家族になった愛留(マル)の事を書きたいと思います。

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うちに来た当初のマル

 

マルは一昨年の2月にインターネットの里親募集をみて決め譲渡して頂いた。

 

インターネットで決めるのは不安もあった。

かなりの期間探していたが、なかなか見つからず困っていた。

 

譲渡会に行ってみようと思ったり、動物病院のホームページを見たりした。

うちの希望条件はこうだ。

私も、もう折り返し地点を迎える年齢なので体力的にきちんと見てあげられる7才くらいの子。

メス、オスはどっちでも良い。

この条件で探していた。

 

譲渡会で良い子が見つかれば1週間のお試し期間がある。

相性もあるだろうから仕方ないが、1週間もいたら情が移り離れたくなくなってしまうんじゃないかと心配した。

 

しかし諦めきれず探し続けた。

家族からは子猫じゃないと直ぐ死んじゃうのではないかと言われ、

子猫は私たちが高齢になって病気になってしまい、そこからの里親探しは難しいと話をして了解を得た。

 

半年過ぎた頃、7歳くらいの猫を探していたが見つからない。

その頃、猫が居る宿に泊まりに行くことにした。

 

その宿には5匹の猫スタッフがいて、部屋に自由に入ってくる。

こたつもあり、それが目当てでくるのだろう。

私は猫のおもちゃを持参していたので早速出してみると可愛いクロネコちゃんが一緒に遊んでくれた。

ほんとに可愛くて人馴れしている。

 

皆、保護猫ちゃんなので逃げてしまう子もいるが、嬉しい場所であった。

しばらくすると部屋の外で「にゃにゃにゃにゃ」と高い声で鳴いている子がいた。

ドアはちょっと開けていると猫が入ってくる。

 

もちろん、その子の入って来た。

 

その子は小さな猫ちゃんだったので子猫だろうと思った。

とにかく人懐っこい子で大好きになった。

他の部屋も巡回していたが鳴きながら歩いているので、何処にいるかが直ぐにわかった。

部屋に入ると膝にのり直ぐ寝てしまう。

もう、可愛すぎるの一言しかなかった。

 

夕食の時間になり食堂に行き、おかみさんにさっきの猫の事を聞いてみた。

「あ~あの子は良く鳴くでしょ、10歳のメスなのよ。今年保護猫ちゃんを譲渡してもらって里親になったのよ。」と教えてくれた。

「え~10歳なのですね!子猫かと思いました」というとおかみさんは笑っていた。

 

私たちは部屋に戻り、「全然高齢猫有りじゃん」と話していた。

猫ちゃんたちには勤務時間があり、勤務時間が終わると奥の部屋に戻って行った。

 

翌朝になり、ドアを開けると次々に猫が入って来た。

「おはよう!おはよう!」とスリスリしてから他の部屋にと移動していった。

 

遠くから「にゃ、にゃ、にゃ」と近づく声がした。

あの10歳の猫ちゃんだ。

 

私の部屋に入ると鳴き声は止み、膝に乗ってきた。

ほんとに可愛い。

とにかく小さいおばあちゃん猫だ。

 

朝食の時間になると不思議と部屋から出ていった。

もしかしたら、猫たちのご飯も同じ時間なのかなと思った。

 

この宿は、お一人様で泊まる人が多いらしい。

気ままに来て猫に癒されて、猫好きには最高の宿だ!

食事も美味しいし、食べきれない程出るしお風呂も好きな時間に貸しきり状態で入ることが出来た。

他は、気を使うこともなく猫たちとゆっくり過ごすことが出来た。

 

チェックアウトの時間になり、おかみさんと猫スタッフに挨拶をして、後ろ髪を引かれながら玄関に向かった。

もちろんその時も猫たちの見送りがあった。

外に出ても付いてきた。

「また来るからね」と言い駅に向かった。

 

今回の旅行で猫を早く飼いたいと言う気持ちがだんだん増してきた。

 

私は帰りの電車の中で里親募集のホームページをじゃんじゃん見た。

 

私が良いと思う子でも、家族が納得しなければ決まらない。

かなり難しいが諦めなかった。

 

帰宅して、ある募集を見つけた。

歳は8歳の茶キジの女の子。

家から電車一本の所の方が譲渡既望を出していた。

 

私は説明文を読むことにした。

 

「この猫は、マルと言います。

子猫の時に大阪に在中の時に、保健所で働く同僚から飼って欲しいとの事で引き取りました。

他に黒猫も飼っていたので、それなりのしつけも出来ていて、とっても良い子です。

2ヶ月後に海外に転勤することになり連れて行く事が出来ず、里親さんを探しています。

大人しくて引っ掻く事などは、まずありません。

大切に飼って頂ける方を希望いたします。」

とあった。個人の方からの募集だったが、丁寧に書いてあった。

 

「えっ急に置いていかれちゃうの!」と何だか悲しくなった。

きっと、置いていかれる猫ちゃんは何も知らないまま知らない家に行くのである。

 

終生飼うのが当たり前だが事情や都合も変わるだろう。

せめて、安心して譲る事の出来る新しい飼い主を探しているのだから、それだけでも無責任とは言えないと思った。

 

とりあえず家族に相談する事にした。

もちろん生き物を飼うならば、お金はかかる。

しかし、私たちには猫がいない生活は考えられなかった。

 

この間まで、家に遊びに来てくれていた猫が亡くなった。

5年以上毎日、雨の日も大雪の日も、真夏のコンクリートで足が焼けてしまうのではないかと思う日も必ず来てくれていた。

 

近所の人が飼っていた猫だが、ほんとに人懐っこいアメリカンショートヘアーのオス猫だった。

いつも外を巡回している。

 

高齢でもあったが16歳で亡くなってしまい、その日から猫はいない生活となった。

その子も来ていたので、外猫に餌をあげる事もなく。

その子が来なくならないようにと猫は飼わないと決めていた。

 

なので、亡くなって直ぐに飼う気にはならなかったが寂しい毎日、毎日が過ぎていた。

 

写真と説明文を家族に見せることにした。

写真の猫は、自信無さげの悲しい表情をしていた。

実際会って見なければ本当の表情もわからないけど、ダメなら他のこを探そうと決めていた。

 

だが、「何々?」と写真を見せると「この子が良い!」と言い出したので理由を聞いてみると「悲しげな顔がたまらなく良い。」と言うのである。

全く選ぶ基準が私には理解出来なかった。

歳も伝えると、「大丈夫だよ。」という。

あんなに子猫が良いといっていたが、きっと泊まった宿の10歳の猫ちゃんが可愛かったのだろう。

 

さあ!話はまとまった!後は実行あるのみだ!。

 

しかし、いざ決まると変な緊張感が襲ってくる。

でも、負けずに進む事にした。

 

最初に、募集している方にコメントを入れた。

「このマルちゃんの里親希望なのですが。」と続き、家の状況、家族構成、年齢、住所、電話番号などをいれてみた。

すると、返信があった。

「では一度会いに来られますか?」との事だった。

即答したあとに、会いに行く日時を決めた。

 

2週間後に会いに行く事が決まったが、もし譲渡決まってからバタバタと準備するのも嫌だったので前もって連絡した。

「マルちゃんが今使っているトイレや食器、あと食べてる餌など決まっていたら教えていただけますか?」と聞いてみた。

 

本当に図々しい質問だったが、もし決まらなかったとして無駄になっても構わないと思っていた。

「うちのマルはカリカリの餌を食べています。ウエットフードだといつまでも食べてしまうので今はあげていません。トイレは上から入るタイプです。これは、購入して頂きます様にお願いします。かなり大きいので、車じゃないと持ち帰れないと思います。」と丁寧に教えてくれた。

 

私は早速トイレを探しインターネットで購入した。

餌はホームセンターで、食器はうちにある物をとりあえず使い、後でマルちゃんに合った物を揃える事にした。

募集写真の中に、ソファーで寝ている姿があったがうちはコタツなので大きめの座布団を用意することにした。

 

あとは、面会日を待つだけだった。

 

面会日の前日に「明日は宜しくお願いします」

とメールした。すると、、、。こう返事が来た。

 

「マルは、すてきなか里親さんとご縁があったような気がします。

宜しくお願いします」と返って来た。

お世辞かなとも思ったが嬉しかった。

 

面会日当日の朝メールが来た。

「今日は宜しくお願いします。もし大丈夫でしたら、うちにあるキャリーバックで連れて帰って大丈夫です。」

ちょっと、ビックリした。

審査期間があると思っていたし、急に連れてきて大丈夫なのかと不安もあった。

だが、会ってみなければわからないしと思い、

「もし連れて帰れるならばバック無いのでお願いします。」

と返信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マルの里親になる②

家族になったマル。

 

マルと面会する当日になった。

 

家からマルちゃんの家までは、電車で一時間かかる。

駅に着いたらパン屋さんで待ち合わせと決めていた。

 

顔も知らないし性別もわからない。

なので、着くと直ぐに私の着ている物をメールした。

しかし、返事はない。

そして時間20分過ぎても来る気配が無い。

 

私は、「騙されたのかな?やっぱりインターネットは危険だったかな」

と不安になった。

その後、私の名前を呼び「こんにちは、宜しくお願いします」と真面目そうな男性が近づいて来た。

 

そして歩きだし、いろいろ事情を話し出した。

「マルは転勤が決まって親類や友人に飼える人がいないかずっと探していたのですが、皆ダメで見つからなければ予定通りの転勤は出来なかったんです。」

と言った。

 

家に着くと、そこはアパートで、その2階に案内された。

玄関に入るとマルちゃんが「にゃーにゃー」とやって来た。

 

部屋の間取りは2DKベランダがある。

明るい日差しが入る所だったが、周辺がアパートのため窓が全て曇りガラスの担っていた。

なので、窓を開けない限り、外を見ることは出来なかった。

 

ただ、ベランダで日光浴をしているような感じや、クローゼットのドアが取り外してあり、マルちゃんの為にいろいろ工夫が見えた。

 

マルちゃんは飼い主さんが大好きな様子で歩く後をずっと追いかけていた。

その後、私の所に来たのでナゼると「にゃー」と言って私に頭を擦り付けてた。

それを見ていた飼い主さんが「あー凄い!人見知りでなかなか初対面だと難しいんですよ」と言っていた。

「そうなんですか?こんなに良い子じゃないですか。ねえ、マルちゃん」と言うと飼い主さんが、「大丈夫そうですね。と言いながらマルちゃんの使用している食器や爪切り、ブラシを袋に詰め始めた。

 

私は「あれ?マルちゃん連れていって良いんですか?」

と聞くと、「はい、あなたなら大丈夫ですので、うちのキャリーバックでどうぞ」と言う。

1時間ほどで決定して大丈夫なのか?と私が心配になった。

 

「後から送りますが、他にいるものは有りますか?」

と聞かれ、古くて大きな爪とぎがあった。

「この爪とぎはきっとお気に入り名のでしょうね、出来ればこれを」

と言うと、困った顔で、

「さすがに大きいので、ホームセンターで売ってますから。」

と言われてしまった。

そりゃそうだと諦めた。

 

「あっ、名前ですがマルちゃんで変えないですから」

「そうなんですか?」

「はい、ただ、漢字を付けます。愛留と書いてマルです」

「あっこう書くのですね」

「で、首輪は剥げちゃうので着けないでとおっしゃっていましたが、やっぱり迷子になると困るので柔らかい生地で作ってあるのを持参しました。迷子札も付いてます」

と見せると

「あ~これなら大丈夫そうですね!」

と言いながら、マルちゃんに着けてくれた。

良かった。

 

じゃあ、そろそろ行きますかとバックを渡された。

私がすんなり入れられる訳がない。

見かねた飼い主さんが入れてくれたが、サイズが小さくちょっと窮屈そうだった。

中から激しく鳴く声がする。

 

「子猫の時以来、外に出たことは無いですから」との事だった。

こんなことなら体型を聞いてバックを持参すればよかった。

しかし、猫は自分の臭いがついてる方が安心するのかな?

とも思った。

 

行きもそうだったが、駅までの道のりは20分程あった。

電車に乗って帰宅まで1時間30分はある。

マルちゃんを早く出してあげたい気持ちでいっぱいになったが、今は安全に連れて帰る事が一番だと自分に言い聞かせた。

 

駅に着き「今日は有り難う御座いました。マルちゃん大切にしますから。」

「宜しくお願いします」と言い飼い主さんは去って言った。

 

あれっマルちゃんにお別れ言わないの?と思ったが、今まで8年間も一緒に居たのだから別れる辛さも半端無いのだろうと思った。

でも、一番寂しいのはマルに違いなかった。

本当に私の所に来て大好きな家族と引き離されて、マルは幸せなのだろうか、、、。

それを思うと今でも泣けてくる。

 

家に無事に到着したが、ずっと鳴いていた。

「ごめんね」と言いながら蓋を開けた。

中から飛び出したマルはコタツの中に逃げ込んでしまった。

 

急に知らない場所に連れて来られて、誰も知らない場所。

マルの不安は計り知れない。

前飼い主さんは、「30分位たてば慣れてくると思います」

といっていたが、半日たってもコタツから出てこなかった。

今は可哀想だから、そっとしておくことにした。

 

マルちゃんが使っていた餌入れと、ちょっと欠けているがお気に入りの噐を出して、ご飯の用意をした。

 

夕方になり、マルは出窓に移動した。

きっと、上から様子を伺いたかったのだろう。

ただ、2月は寒い。風邪をひかないか心配だった。

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不安そうなマルちゃん

 

 マルが到着してから夜になってしまつた。

ご飯も全く食べないし水も飲まない。

もちろんトイレも行かない。

本当にいつになったら、この場所に慣れてくれるのか、

心配になった。

 

この日はまたコタツに入ってしまい朝を迎えた。

2日目を迎え、さすがにお腹が空いたのだろう置いてある餌の前に行きカリカリと食べ始めた。

そして、何かを探しているような気がしたので軽くマルを持ちトイレのまえに連れて行った。

すると、ちゃんと中に入りオシッコをしたのである。

 

マルが使っていたものと同じ容器だが、臭いはない。

初めて使用するのかの不安もあったが、上手にしてくれて安心した。

 

それからは、部屋の中を歩き臭いを嗅いだりしながら部屋を廻り始めた。

しかし、コタツに直ぐ入ってしまうのは変わらない。

急に連れて来られたのだから、今はそっとしておこうと決めた。

 

3日目になり、コタツから出たり入ったりを繰り返してはいたが、上の階に確認にいくようになった。

特に誰かがいると上がって来る。

なので、私達家族が苦手な様子では無いのかなと思った。

 

私は朝、起きるのが早いので夜7時には寝ていた。

その為、寝床にその時間には必ず行く。

 

マルは何日かして、それを覚えたようで必ずその時間に近くなると私の前に立ち

「にゃーにゃー」と鳴くようになった。

 

その時間に電話が鳴り話をしていると、まるで

「ねえ、もう寝る時間だよ。」と言ってるかのように私に体を擦り寄せていた。

 

前飼い主さんも離していたが、「布団に良く入って寝ていますよ」と聞いていた。

なので、一緒に寝るのは好きなようだ。

これは嬉しい日課になりそうだ。

 

今は下の階のタンスの上がお気に入りの寝床となっているが、来た当初はしばらく一緒に寝ていた。

なので、思い出すとちょっと寂しくなる。

 

朝も今とは違い、人間が起きれば一緒に起きていた。

そして何も言わずカリカリを食べていた。

 

ても掛からなかったが、あまりに素直すぎる子だなとも感じていた。

しかし、1年もたてば変わってくる。

 

前は1っ匹での留守番や泊まりなどでキャットシッターさんが入った事もあったようだが、マルは寂しがり屋なのでは無いのかなと思った。

なので、一匹になれて人に合わせる生活になったのだろう。

 

言い換えれば、見事に飼いやすい猫ちゃんだ。

しかし、私からしてみればマルが本当にそれで楽しいのか考えていた。

私は、この日からある行動を始める事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫たちの友情。

猫たちの助け合い。

 

夜中の1時頃、地震速報が鳴った。

 

その後揺れが来て大きくならないことを祈りながら待っていたが、以外に短かったので良かった。

地震の警報がスマホからかなり大きい音で鳴ったので、その直後からまあちゃんが走り回る音が聞こえた。

 

「まあちゃん、だいじょうぶ!」と私が叫び見てみるとハウスに入るのが見えた。

とりあえず大丈夫だなと安心したが、2階のタンスの上がお気に入りの寝床のマルは大丈夫かなと気になった。

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マルの今一番お気に入りの場所。かなり高い。

マルは不安になると直ぐに3階の寝室に来るのだが気配が無い。

と言うことは、起きていないと言うことだった。

マルがタンスの寝床から下に降りるとジャンプする音が聞こえるので直ぐわかる。

だが、

私もそのまま気にもせず寝てしまった。。

 

早朝3時過ぎに下の階から「トン」と音がした。

「トントントントン」と階段を駆け上がる音がした。

 

そして私の頭の周りでゴロゴロゴロと聴こえ体重5キロのマルが乗ってくる。

「起きて!起きて!」と言わんばかりに起こしに来る。

目覚まし時計なんて全く必要ないほどの毎日だった。

「はい、起きましょかね」と起き上がり階段の方に向かうとマルが追いかけて階段を駆け下りる。

 

まあちゃんに「おはよう!」と声を掛け下に下りる。

 

これが、日課。普通の日課となっている。

 

もし地震が大きくて避難することになっていたら、この普通の日常は無くなってしまうだろう。

 

なので、毎日普通の繰り返しだとしても、感謝しなければと思った。

 

そして、カーテンを開けるとロンが来ていた。

「今日はまだチョコが来てないから沢山食べてね」と餌を置き、マルに食べさせた後まあちゃんに餌を持って行った。

 

まあちゃんようにカリカリを置いていたので、マルのカリカリも食べられる事がなくホッとした。

 

下に降り、そろそろチョコが来るかなと待ち構えていたが、6時過ぎても来る様子が無かった。

「あ~今日も他で貰っているのかな」と思いながらも一応餌は用意していた。

 

外もすっかり明るくなり「もう、来ないかな」と思っていると、外階段の踊り場に違う猫が上がって来た。

 

「あれ?誰かな?」と確認しに行くと、はちわれ柄で胴は真っ白で尻尾は黒い。

と思っていると、「あっしらすだ!」と記憶が甦えった。

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しらすちゃん

急いで餌を持ち外に出た。

しらすは全く逃げる様子はない。私の事を覚えていたようだ。

 

しらすとの出会いは3年も前になる。

当初は一匹で餌を毎日食べに来ていた。

しかし、1年ほど経つとまあちゃんモモを連れてきた。

 

しらすは、まあちゃんとモモに大事な餌場所を譲り次の日から来なくなった。

その一年後にまあちゃんが茶々とロンを連れてきた。

皆、気が弱くて餌が食べられない子を連れてくるようだ。

 

しらすちゃんは、マルの昔の散歩コースの山に良く居たので出会うこともあった。

その周辺は猫を沢山飼っている方も居たので餌がおいてある。

そこで、しらすちゃんも食べていたのだろう。

 

なので、山から丁度こっちが見えて、最近は猫がいないとわかったのだろう。

久しぶりに来てくれた。

 

ほんとに良い子で優しい子。人馴れもしているので逃げる事もない。

今後は来てくれる事だろう。

 

そして、今日は嬉しい出会いがまたあった。

それは、この間捕獲して元に戻した茶々が来たのである。

私の姿が見えると食べないで帰ってしまうので、静かに見守っていた。

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久しぶりの茶々

 

餌は丁度しらすちゃんが残したのが、かなりあったのでほとんど食べて帰って行った。

 

部屋の電気も消して居たので、部屋の中を見ていた瞬間を写す事が出来た。

耳カットしていた部分もきれいになっていて、とても元気な茶々。

 

これから徐々に来てくれることを願うばかりです。

 

マルの餌が、、、。

まあちゃんの夜、自由な時間。

まあちゃんが家猫になって3ヶ月程たった。

相変わらず私たちに慣れる事は完全には無いが、まあちゃんもだんだん家の生活に慣れてきたようだ。

 

昼間は寝ている事が多く、動かないので具合が悪いのではないか脱水になるかも知れないからと水を薦めたりと気が抜けない。

 

しかし夕食を終えて部屋のカーテンを閉め、暗くなると行動は一変する。

私が早く寝るとまあちゃんは動き出す。

最近は寝室に来て爪とぎをしたり、部屋の中を走り回っている。

もちろん私が起き上がるとハウスに急いで戻ってしまう。

なので、薄目を開けて起き上がらず見ていると、かなり近くまで来ている事がわかった。

 

夜中はマルが2階で寝ている。

たぶんだが、マルは途中で目が覚め3階に来ているようだ。

その時にまあちゃんが歩いているのだが喧嘩することもなく居るようだ。

 

一つ疑問がある。

マルは夜中にカリカリを食べることは無いが、お腹が空いたとき用にと器に少量入れるようにしている。

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マルようのご飯置き場

まあちゃんは途中あげてしまうと朝食べにハウスから出てこないので置いていない。

 

でも、何故かマルのカリカリが完全に無くなっていることが増えた。

「まさか!まあちゃんが?」

と疑うのも申し訳なかったが、マルが全部食べてしまうことが一度もなかったので

「なぜ?」としか思うしかなかった。

別にまあちゃんが降りてきて食べても良かったが、マルも空腹が酷いと吐いてしまうので、まあちゃん用にもカリカリを置くことにした。

 

まあちゃんは捕獲時は35キロしか体重がなかったので、痩せすぎだった。

なので、少々多く食べても大丈夫かなと思い食べさせる事にした。

 

まあちゃんも外猫時代は毎日のご飯確保が大変だったと思うが、今は自動的に出てくる。

でも、他に餌が置いてあれば食べてしまうのは当たり前である。

 

そうそう、外猫チョコちゃんもかなりの大食いだ。

カリカリより缶詰がお気に入りで、満腹になるまでは帰らない。

帰らないとロンとかち合ってしまうので、最近は一缶まるまる出してる。

そうすると、満腹になりすんなり帰るようになった。

その後、ロンがきて安心して食べることが出来るようになった。

 

まあちゃんに合ったトイレ探し。

まあちゃん使い心地はいかが?

まあちゃんは体調も良くなり食欲も戻りつつあった。

吐いてしまった日から、ちょっと行動が変わってきた。

朝鳴いて空腹を知らせるのは変わらないが、いつも私が部屋に入るとハウスへ入っていたのに、今日は私の横にピッタリくっついていた。

 

食べている最中も私が目の前で見ているが、警戒心無く食べていた。

嬉しかった。

ただ、食べ終われば直ぐにハウスに戻るのは変わり無かったが、ちょっと進歩したなと確信した。

 

今日を境にどんどん仲良くなれれば良いなと願うしかない。

 

まあちゃんはとにかくオシッコの回数が多い。

1週間で猫砂5キロは使用している。

砂を掛けるのも勢いがあり、かなり遠くに飛ばしている。

トイレの縁に乗ってするのも原因の一つだろうと思われる。

 

私は良い方法が無いか知り合いに聞いてみた。

すると、ペットシートを利用している人もいた。

しかし、まあちゃんのオシッコ回数を考えると難しい。

私はインターネットでいろいろ探してみることにした。

 

すると、獣医師監修トイレと言うのを見つけた。

ただの台所にある食器かごの下の受け皿部分に良く似ている。

でも、説明も詳しく書いてあり良く読んでみた。

書いている事は私が困っていることと一致していた。

大きさもわからず購入するのもな~と思い、他に購入した人のレビュウーやブログがないかを探してみた。が、全く無いのである。

さあ、どうしよう価格は送料込みの3000円。

もし使わなければ大損になる。

私は迷い考えたあげくに丁度ポイントがあったのを思い出した。

 

皆さんはオープン型のトイレでこんな困ったことは無いだろうか。

砂が飛び散るはもちろんだが、上蓋と本体が別になっていて洗うのが結構面倒である。

私は、古い砂を捨てる際に上部の蓋を外さないまま袋に入れよとして蓋がはずれて大惨事になるおおざっおぱ人間である。

しかし、このトイレは蓋部分がないので洗いやすいし砂も捨てやすいのだろうと思った。

思い立ったが吉日だ~と自分に言い聞かせて購入してみた。

砂は今まで使っていた物が丁度専用になっていたので助かった。

 

到着をワクワクしながら待っていた。

 

何日かして、その日がやって来た。それが、これだ!

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購入したトイレ。その1

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購入したトイレ。その2

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購入したトイレ。その3

 トイレにしてはかなり大きい段ボールに入っているなと思いながら開けてみると、中から思いもよらないほど大きなトイレ容器だった。

 

今まで使用していたトイレの倍以上はある。

しかし深さも十分ある。

これなら中に入ってくれれば砂も飛び散らないだろうと思った。

 

早速トイレをまあちゃんの部屋に置いてあるものと交換して、猫砂も入れてみた。

猫砂は大きいせいもあるが中の線まで入れるようにと書いてあり、その通りに入れてみた。が、7キロ程の砂を使用した。

 

警戒心の強いまあちゃんが、果たして使用してくれるのか不安だった。

何しろ自分より大きい容器にはいるのだから、捕獲器を思い出さなければいいなと心配になった。

 

暫くして見に行くと、まだしいていなかった。

オシッコに頻繁に行くまあちゃんがしていないと言うことはダメかもと言う諦めもあった。

今まで使っていたトイレは小さ過ぎるので、また新しいものを購入しないと行けないとと落ち込んでいた。

 

夕食の時間がきて、このままトイレをまあちゃんが使用しないとオシッコを我慢させちゃう事になると思い使用していたトイレを組み立てて置いておいた。

 

「まあちゃんトイレどうかな?」と見てみるとちゃんと中にしていた。

砂も以前より飛び散っておらずホッとした。

 

その後からはオシッコもちゃんとしていて、うんちも以前は外に落ちている状態だったが、中にしていた。

 

まあちゃん偉いなとつくづく思った。

 

何日か使用してみると、中も透けているので確認も出来て何より大きいので汚れた砂の取り出しが楽である。

 

思いきって購入して本当に良かったと安堵しているj。