小夜里

高齢猫まあちゃんの日記

まあちゃんに与えた恐怖はあまりにも大きかった。

後悔後に立たず、、、。

次の朝、いつもより冷え込んでいた。

まあちゃんはずっと外にいたので、このくらいの寒さは大丈夫かと思ったが

くしゃみが聞こえる。

私は湯タンポを準備して餌を持ち、まあちゃんのケージに向かった。

 

私がケージの扉を開けると、素早く横にあるトイレに入ってしまった。

湯タンポを台の端に置き、まあちゃんが寄りかかれるようにした。

「まあちゃん、ご飯だよ。」

と話掛けるが、全く動かない。

やはり、昨日の恐怖が抜けないのだろう。

諦めてケージを閉めてシーツを掛け退出した。

 

「あ~昨日追いかけなければ、あんな怖い思いをさせないで済んだのに」

と、落ち込みは隠せない。

 

まあちゃんは来てから人にシャーと言うことはあったが、マルには一度も言ったことがなく、逆に甘えた声でマルを呼んでいた。

なので、マルに危害を与える事もなく追いかけるだけの体力は確実にマルより無かった。

それなのに、勝手な思い込みでナゼられるまでの信頼が壊れてしまい、その日から気がつくと反省ばかりだった。

 

夕方になり、まあちゃんを見に行くとまだトイレの砂の上にのっていた。

さすがに寒いだろうと思ったが落ち着く場所なのかもと思い、ご飯を置き退出した。

朝方においた餌はそのまま残っていたので、食べてくれるか心配だった。

食べないと風邪も治らず辛いのにと心配した。

 

次の朝にケージを覗くと餌も食べて台の下にまあちゃんはいた。

器を取り出すとまたトイレの上に移動したが、餌を食べれば移動するだろうと思い湯タンポも取り扉を閉めた。